ドリームキャスト

通勤途中に音楽を聴いている。雑多なライブラリの中からランダムで再生していると、たまに思いがけない曲がかかる。今日はすごかった。

湯川専務『噂のドリームキャスト

セガの湯川専務がドリームキャストについて歌った『Dreamcast』という8cmシングルのカップリング曲だ。「128ビット、300万ポリゴン」と湯川専務は言った(歌詞)。調べてみると、もう20年も前の曲である。

この曲がかかったとき、「世界のどこかで、今まさに湯川専務の『噂のドリームキャスト』を聴いてる人が自分以外にもいるのだろうか?」と、ふと考えた。いない可能性が極めて高いけれど、ひょっとするといるかもしれない。ドリームキャストは絶妙なラインである。

これに限らず、奇跡的に同じタイミングで同じ曲を聴く、という行為が日常的に行われている可能性がある。自分の力では全くうかがい知ることができない世界。でも可能性を捨てきれない世界。ロマンのかたまりじゃないか。

湯川専務の歌を聴いてロマンを感じるなんて、20年前には全く想像できなかった。